2017年9月22日

「細かさ」の必要性

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今回は食品の衛生についての話を例に、
「細かさ」の必要性についてです。


「あいつ、いちいち細かいヤツ!」


こんなイライラをなくしましょう。


流れとしては以下のような感じです。

・実践してこそマニュアルの効果が出る
・衛生管理は「細かいことを気にする人」がリードしている
・理解していることを実践しましょう



◎衛生マニュアルの大切さ

先日、「でりしゃす」という惣菜店の商品による集団食中毒事件があり、
3歳の女の子が亡くなりました。
その後、「でりしゃす」の全店舗(17店舗)が閉店することになったようです。


実はマスターのケータイの待ち受け画面は、
3歳当時の娘と手をつないでいる写真なんです。
写真と同じ歳の女の子が苦しんで死んでしまったと思うと、
悲しさや悔しさなどの思いがこみ上げ、言葉が出ませんでした。

・・・

通常、店の衛生管理はとても厳しいはずですから、
従業員がマニュアルどおりに仕事をしていれば、
集団食中毒は起こらないはずです。
「でりしゃす」の衛生管理に関する世論の風潮は、
「ずさんな管理だ・もっとしっかり管理しろ・信じられない」などがメインでした。
マスターも飲食業なので、この事件や意見には、思うところがあります。
厳密な管理をしていれば、きっとこんな事件は起こらなかったと思います。


衛生管理が甘いことが原因で事故が起こると、
「甘すぎる」と批判する人がいます。
しかしそう言っている人の中にも、普段の生活で
衛生管理を厳密にやる現場で仕事をすることになったとき、
「いちいち細かいことをやるのがめんどくさい」と、
不満を言う人もいるかもしれません。
また、感染症の予防や衛生管理という考え方に興味がない人は、
「エタノール消毒なんかおおげさでしょ、水と石鹸で充分よ!」と、
自分の衛生基準を持っている人もいるはずです。


人は基本的に、自分の価値観の中でしか、衛生管理ができないんです。
しかし食品系の従事者がマニュアルを守らず、自分の基準を信じ、
「そんなのテキトーでいいよ、中毒なんか起こってないし」
という考えを通すと、3歳児が死んでしまう悲劇が起こります。


飲食系の仕事をしているみなさんは、
たとえ自分の価値観と違っていても、
各事業所で与えられたマニュアルをしっかりと守り、
「私は言われたとおりにやっている」と胸を張れる仕事をしてください。
なにかあったときの責任を取るのは「事業所」ですが、
「自分はやりたい放題やり、問題の責任は事業所に押し付ける」
という考え方が「愛」ではないことは理解できると思います。
愛ではないことをやれば、いつか必ず後悔します。
事業所が閉鎖になれば、地域の人も困り、自分の仕事もなくなります。
飲食業は必ず、地域の保健所から衛生管理の講習を受けているはずです。
マニュアルがあるなら、それを守り、愛をベースに仕事をしてください。



◎愛かどうかで判断

このブログの読者のみなさんの中には、
飲食店で仕事をしている人もいると思いますが、
各事業所が、目先の利益を優先し
「儲かるか儲からないか」にこだわって営業すると、
食中毒が起こることはわかっていると思います。


飲食業界では、「賞味期限切れの食材を使う」「残ったものの使いまわし」、
「産地偽造(例:中国産→国内産)」「食品偽装(例:安い商品→高価な商品)」
などが横行してしまいますが、
中でも問題なのは、「賞味期限切れ」や「使いまわし」です。
これらは人の命に直接関わる集団食中毒問題に発展するからです。
飲食業界が、目先の利益を得ようとするほど食中毒が多くなっていき、
やがて死亡事故のような悲劇を引き起こします。


世の中で売られている食品のほとんどには、
「賞味期限」「消費期限」が明記されています。
しかし、レストランは、それらをただ「開封・解凍」して出しているわけではなく、
加工して提供しているため、レストランで作られた食品には、
基本的に賞味期限の表示はありません。
つまり、レストランで加工された食品は、
レストランの判断によってお客様に提供されるわけです。
マスターは常に食品の状態に気を使っていますが、
人間ですからもちろん完璧ではありません。
しかし、食品の状態の判断に困ったときは、ひとつの基準を作っています。


その基準とは、

「これを家族に出すことはできるか」

というものです。


そして、「はい、喜んで!」と言えるものをお客様に提供します。


「家族には食べさせたくないけど、どうせお客は一見だし」
とか
「オススメはこちらです」
と残りの商品を売ろうとすることは、マスターはしません。


衛生状態の判断基準を甘く設定し、「少しぐらいOK」と考えると、
やがてO-157などの危険な菌が付着、繁殖してしまいます。
食中毒による子供の死亡・・・こんな悲劇をなくすには、
大人たちは「目先の利益になるかならないか」で考えるのではなく、
「愛かどうか」で判断する思考にシフトすることが必要です。


話は単純ではないですが、大人たちが「利益になるか」ではなく、
「愛かどうか」で判断すれば、世の集団食中毒は明らかに減ります。
今、マニュアルがある食品加工工場や飲食店で仕事をしている人は、
たとえマニュアルの順守がめんどうでも、
「そんな細かいことまで気にするの?」と批判せず、
「これが知恵なんですね」と、その事業所のやり方に従うことが愛です。
「めんどくさい」と、衛生管理をおろそかにすると、
集団食中毒に発展し、店が閉店に追い込まれるかもしれません。


繰り返しますが、職場で食中毒事故が起こっても、
従業員は直接事故の責任を取る必要はありません。
しかし、自分が衛生管理を怠ったことの後悔は生涯消えません。
また、事業主も従業員も、精神的に追い詰められてしまいます。
被害者や加害者という枠を超えて、誰にとってもいいことはないんです。



◎「細かさ」の必要性 「スマホ」は細かさの結晶

物事を真剣に考え、細かいところまで気にする人に対して、
「神経質すぎる・細かいことを気にしすぎでしょ」
と呆れたように批判する人がいますが、
食品を安心して食べられるのは、
食品を提供する側の「細かさ」の賜物です。


たとえば、みなさんが使っている「スマホ」は、
ある意味「細かさの結晶」と言えるものです。
極限を超えるような細かい仕事がなければ、
スマホの小型軽量化や性能アップはありえません。
これらは、ミリグラム単位の軽量化の積み重ねや、
最新科学の上に成り立つ精密さが基礎になっています。
バッテリーの寿命を延ばすにも、素人が考えられないほどの
精密な作業の積み重ねが必要になります。
つまり、スマホの開発者が、
「細かいことを気にしすぎでしょ!テキトーでいいじゃん」と言っていたら、
新しいスマホは完成しないわけです。
ですから、スマホの性能アップを望む人が、誰かの行動に対して、
「神経質すぎる・細かいことを気にしすぎでしょ」と言っていたら矛盾します。
スマホの開発者から
「スマホなんてべつに動けばいいじゃん・細かいこと気にするなよ」
と言われても、反論できないわけです。


人は常に「細かさ」の恩恵を受けていることを忘れないでください。


文明は、極度な細かさの上に成り立っていることを理解すれば、
「細かい人」に感謝できるようになります。

「あいつ、いちいち細かいヤツ!」

と考えなくなり、ストレスが減った結果、一歩愛に近づけるはずです。



◎実践の大切さ

みなさんが外食する時の安全は、
細かい衛生管理の上に成り立っていることがほとんですが、
時には今回のような悲劇も起こります。
過去の様々な教訓から「細かいマニュアル」が作られたとしても、
読む人がそれを実践しなければ、事故は起こるわけです。


同じように、長く愛されるための方法、
つまり「愛をそそぐ」ということがわかっていても、
それを実践しなければ、長く愛されることはありません。
過去の様々な教訓から「細かいマニュアル」が作られたとしても、
読む人がそれを実践しなければ、事故は起こるわけです。


長く愛されるための具体的な方法は、
このブログに書いてあります。
これまでの投稿の中から、
わかりやすい大きなテーマで言えば、

「自分がしてもらいたいことをする」
「自分がされたくないことをしない」
「社会や人の心の本質を探究する」
「人間の不完全性を信じる」

などです。
そしてもちろん、今回のテーマ、
「細かさの必要性を認める」
ということも大切です。


「愛」の理屈がわかっている人が長く愛されないなら、
それは、実践が伴っていないからです。
これまでのイライラや悩み、不安、悲しい別れの多くは、
「愛を実践しなかったこと」が原因ではないでしょうか?
ブログを読み、「内容が細かすぎる」と思うところもあるかもしれませんが、
もしひとつでも、「細かいけど確かに愛だわ」と思う部分があれば、
事故が起こってから後悔する前に、今、実践してみましょう。

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