2017年10月24日

コーヒーは心で 1

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マスターの店では、現在8種類のコーヒーメニューを出してしますが、
マスターはもともとコーヒーが好きで、30年ほど飲んでいます。


今回の投稿は、長く愛されるための知恵を身につけるだけでなく、
コーヒーの味の基本的な考え方についても理解できる内容です。


あなたがデートに行ったとき、コーヒーに関する相手の感想や、
コーヒーにまつわるトークを聞けば、相手の知恵が見えてきます。
そして、逆も同じです。
あなたのコーヒーに関する話で、あなたの知恵が相手に伝わり、
知恵のある人を引き寄せもしますし遠ざけもします。
コーヒーに限らず、紅茶やお茶でも同じようなことが言えますから、
コーヒーが苦手な人は、お気に入りのお茶を思い浮かべながら読んでください。



◎コーヒーは心で

みなさんは、コーヒーは「味」で飲んでいると思っているかもしれませんが、
実際は、「心」で飲んでいる割合が多いんです。


そして、「心」というのは、コーヒーに限らず、
食事の味もそうですし、人間関係の苦楽にも影響します。


「あのコーヒーはまずいから嫌い」という判断が
自分の心の問題かもしれないと理解できれば、
「もう一回飲んでみよう、もしかしたらおいしいかも、
実はコーヒーをまずくしていたのは私なのかも・・・」
なんて思えるようになってきます。


同じように、人間関係も、
「あの人は性格が悪いから嫌い」という判断が
自分の心の問題かもしれないと理解できれば、
「もう一回声をかけてみよう、もしかしたらいい人かも、
実はあの人の性格を悪くしていたのは私なのかも・・・」
なんて思えるようになってきます。


今回このテーマにしようと思ったのは、若い女性ほど
「大手メーカーのコーヒーはまずい」
「個人経営の自家焙煎のコーヒーはおいしい」
なんて思っている傾向があると感じたからです。




以下のようなことを言う女性、意外と多いんです。

「やっぱり自家焙煎のコーヒーっておいしいよね~」

「大手メーカーのコーヒーっておいしいんですか?」

「やっぱりブルーマウンテンはおいしいよね~」

はい、これ、本気で言っているとしたら長く愛されませんから注意しましょう。


では以下、上記3つののセリフについて書いてみましょう。


あくまでも一般生活レベルで書きます。
研究室レベルで書くと、ちょっと違ってくる場面もありますからね。



★「やっぱり自家焙煎のコーヒーっておいしいよね~」

自家焙煎(小規模・個人焙煎)のコーヒーは、
「煎りたて」のイメージで好印象ですよね 。


なんだか丁寧に作ったような、あたたかみがあるような気がしますし。
でも実際はどうなんでしょうか・・・


「自家焙煎」は、規模が小規模なため、
焙煎が不安定になりやすいんです。
豆の販売量が少ない店は、長期の保管をしなくてはならないこともあり、
そのため品質が下がり、同じ豆を煎った場合は、
売れている店とそうでない店で味の差も出ます。


リスクが多く、コストがかかるため、豆が高価になる傾向もあります。
いい豆を使うから高価になるというわけではなく、
不安定さや保管期間(廃棄する関係)で値段が上がるということです。


たとえばみなさんが小型の焙煎機を使って自分で焙煎した場合、
毎回安定させられるなんて、思いませんよね?
もちろんプロならミスは少なくなりますが、お客さんのいないところで
「あ!やっちまった!」
「まあ理想じゃないけど、これでもいいかな」
なんていうミスが出そうなことは想像できると思います。


コンピュータで管理された大手のメーカーの大規模焙煎機なら、
コストも安く、味の安定度も高くなります。


でもなんで不安定で高価な自家焙煎の方がおいしく感じるのか・・・


それが「心」なんです。


たとえば、A子さんが気に入っている「自家焙煎が売りの店」のオーナーと、
大手のコーヒーメーカーの両者に協力してもらい、
こんな実験をしたらどうなると思います?


―店同士が、お互いにコーヒー豆を交換する―


大手メーカーのコーヒーを、A子さんお気に入りの
「自家焙煎が売りの店」のオーナーが笑顔で出したら、
A子さんはなんの違和感もなく飲みそうでしょ?
少し高めの700円ぐらいの料金なら、一層おいしいかもしれません。


逆に、A子さんが気に入っている「自家焙煎が売りの店」のコーヒーを、
大手メーカーのコーヒーショップで150円で飲んだ場合、
「やっぱり大手のコーヒーはイマイチね」なんてなるかもしれません。


人は「絶対的な味」ではなく、「心」で飲んでいるわけです。


もうひとつ、仮に、A子さんと別れたばかりの
不倫関係だった中年男性がいたとします。
ある日、その中年男性が、A子さんお気に入りの
「自家焙煎が売りの店」のオーナーになっていたら、
たとえお気に入りの豆でいれたコーヒーであっても、
そのコーヒーはA子さんににとって同じ味ではなくなるわけです。


元々出来の悪いコーヒーなら、誰がなんと言おうとまずいと思いますが、
ある程度の基準を満たしている限り、人は「心」で飲んでいると言える・・・
これ、なんとなくわかりますよね。


ですから、本質は「自家焙煎だからおいしい」というわけではなく、


「気に入ったオーナー自身がいれてくれるなら、
私はなんでもおいしく飲める」


ということになります。


人は心で飲んでいるわけですから、
「自家焙煎はおいしい」と単純に思わないことが大切です。


以前、野菜についても以下の紫文字のような質問をし、
「みなさんは味で食べているわけではありませんよ、
心で食べているんですよ」
みたいな記事を書きましたよね。


<クイズ>

「有機肥料無農薬野菜」
「有機肥料低農薬野菜」
「無機肥料無農薬野菜」
「無機肥料低農薬野菜」
「自然農野菜」

おいしい野菜はどれですか?

この質問、その農家も表向きは
「うちの野菜が一番おいしい」と宣伝しますけど、
作っている農家本人でも厳密にはわからないんです。


ということは、思い入れがある農法がおいしいということになり、
結局、「心」で味わっているという結論になります。



次です。

★「大手メーカーのコーヒーっておいしいんですか?」

人は主に「心」で飲んでいますから、
「大手メーカーのコーヒーっておいしいんですか?」
と、否定的な感情を持った時点で、彼女にとって
「大手メーカーのコーヒーはマズイ」ということになっています。


彼女は、
「大手メーカーには裏事情がある」
「自家焙煎の方がおいしい」
という気持ちが強いのかもしれませんし、個人経営のカフェで、
大手メーカーのいろいろな裏話も聞いてきたのかもしれません。


でも、よく考えてみてください。


コーヒーって、おいしくなかったら売れませんから、
大手メーカーも、おいしいコーヒーを作るために必死です。
プロから認められないと、プロから仕入れてもらえないんです。
ですから、個人経営の店よりも、「人材、資金、知識の蓄積」など、
大手メーカーはそれなりのものを背景に研究し、
日々、おいしいコーヒーを作ろうとしています。
その結果、値段のわりにおいしいコーヒーができるわけです。


「裏事情」は大手の会社でも、小規模の会社でも、
どこの世界にもありますから、「裏事情が気に入らないから」、
という理由で大手メーカーのコーヒーを批判し、
小規模焙煎のコーヒーにこだわるのは矛盾しています。


あなたが大手メーカーの車や大手メーカーの家電製品を使っているなら、
大手コーヒーメーカーだけを特別扱いする必要はないはずです。
たとえば「大手自動車メーカーには裏がある」と、
海外の名の知れない小さなメーカーの車を買うでしょうか?
やっぱり安定した性能を発揮できるのは、トヨタなどの大手メーカーの車です。
同じように、値段の割に高得点を取れるのが、
大手コーヒーメーカーの豆なんです。


また、働いていた会社のやり方が気に入らず、
または馴染めずに、大手コーヒーメーカーを退職し、
個人経営のカフェのオーナーになる人もいます。
そんな人が大手の「愚痴」を言うと、
大手の評判が悪くなる、という面もあります。


その彼は、大手に勤めたからこそ今があるんですが、
自分が勤めていた大手メーカーの批判をお客様にしてしまうわけです。
恋愛で言えば、元彼のおかげで自分が成長でき、
次の彼に出会えたのに、元彼のことを悪く言う女性と同じです。


人は、今が本当に幸せなら、過去の全てに感謝できます。
ですから、個人経営のカフェのオーナーが今幸せなら、
元職場を悪く言うことはないはずです。
つまり、悪口を言うということは、退職して個人経営のカフェを始めても、
その人は幸せになれなかったということです。
これは、「私は他人のせいで、なにをしても幸せになれません」
と宣伝しているのと同じですから、そんな人から出る
大手批判の言葉は割り引いて聞く必要があります。
たとえばみなさんは、別れた奥さんの愚痴を言いう男性に、
魅力は感じませんよね?
もしあなたが個人経営のカフェのオーナーの愚痴を真に受けて共感したら、
それは、元妻の愚痴を言う飲み屋のオーナーの隣で、
その愚痴に共感しながらお酒を飲んでいる女性と変わりません。
しかも大手メーカーは、公には個人経営の店を批判しませんから、
カフェのオーナーは、反論しない元妻の悪口を一方的に言っているの同じです。
マスターは、このブログを読んでいるみなさんには、
そうなってほしくないと思っています。


繰り返しますが、大手メーカーにも確かに裏事情があります。
不正をした場合、その額は個人経営の店とは比較になりませんし、
社会に与える悪影響も大きくなります。
でも、規模はともあれ、単に「裏事情」という意味では、
個人経営の店にもある場合が多いんです。
やってることは、程度の差こそあれ、みんないっしょだと思っていいかもしれません。


大手メーカーは年間数百万から数千万円の研究費をかけ、
多くのプロを雇って実験を繰り返しています。
一方小規模のコーヒー店にそんな資金はありません。
その道のプロが何人も関わり試行錯誤して作り出すコーヒーと、
その道のプロが1人か数人で研究するのでは、
とちらが本質にたどりつきやすいでしょうか。
コーヒーの研究を個人に委ねるということは、
そのコーヒーの味は「主観」のみで決まるわけです。
つまり、病気や体調で、コーヒーの味が変わってしまうということです。
オーナーが倒れてしまったら、店も研究も終わりです。
政治で言えば、独裁政治が小規模店、
民主主義政治が大手メーカーと言えます。
「独裁政治の北朝鮮に住みたいですか?
民主主義政治の日本に住みたいですかか?」
こう尋ねれば、ほとんどの人が日本を選ぶはずです。
大手メーカーのコーヒーも、民主主義と同じで、
多くの意見をまとめた優れた味だと言えます。



<実験結果>
参考までに、女子3人がコーヒーの味の実験した結果を書いておきますね。
大手メーカーの豆と、小規模店の豆を
3人のスタッフに比べてもらったことがあります。
大手は日本最大手のコーヒーメーカーで、小規模店は自家焙煎コーヒーです。
毎朝、どっちがどっちの豆か内緒のまま、
マスターが厨房でコーヒーをいれ、テーブルに出します。
値段は、大手の方が安い豆です。
毎回、似た系統の豆でいれたものを出します。
それを、6種類の豆で6日間続けました。


マスターからの質問は
「どっちがおいしいですか?ずっと飲むならどっちを選びますか?」
というものです。


結果は、「勝敗」で言えば、大手が5勝1敗でした。
おもしろいのは、3人が常に全員一致の結果だったことです。
意見のばらつきがなく、確実においしかったわけです。
1勝した小規模店の豆は、その店の名前がつく看板商品で、
マスターも飲みましたが、確かにおいしいものでした。
おそらく店主のセンスがよかったことと、
煎りたてだったことが勝因です。
大手メーカーの豆より高価な豆なんですから、
当然おいしくあってもらいたいですよね。


トータルでは結局「大手メーカーのコーヒーはおいしい」ということになりました。
大手メーカーのコーヒーをまずいと感じる人は、
おそらく、「大手は悪」「メジャーなものは嫌い」「みんなと同じはイヤ」など、
反発心や先入観のようなものがあるのかもしれません。


ということで、
「大手メーカーのコーヒーっておいしいんですか?」
と否定的な先入観をベースに質問をする人に、
知恵のある人が近づくことはありません。
どんなコーヒーでも、頭から否定することなく、
穏やかな気持ちで楽しめたらいいですね。


今回は以上です。
次回、ブルーマウンテンについて簡単に、そして
マスターが飲んでいるコーヒーなどについて書きます。

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夜、カフェ開業を目指すスタッフが焼いたマロンチーズケーキができました
栗をふんだんに使い、断面は栗だらけのはず・・・
今日はこのまま冷やし、明日切ります

















さきほど子供たちの寝室に行き、寝顔を見てきました。
幸せそうな寝顔を見て、マスターも幸せになりました。