2017年6月4日

母乳と粉ミルク

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今回は「母乳」と「粉ミルク」の話です。
子育ては、「母乳」じゃないといけないのか、
それとも状況に応じて「粉ミルク」でもいいのか・・・
現在授乳中の女性だけでなく、
将来子育てを体験するであろう人も参考にしてください。
以下のテーマに沿って、マスターの体験から書いてみようと思います。

◎マスターの子供たち
◎世間の流れ
◎母乳が出にくい女性の悩み
◎母親の体験談
◎母乳の質
◎母乳が大切なわけ
◎初乳が大切なわけ
◎母乳をあげられない理由
◎過激な意見?
◎マスターの意見
◎粉ミルクは母乳を越えるか
◎結論

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◎マスターの子供たち

まずマスターの考え方は、

「母乳が出るなら母乳がいい」
「出にくいなら混合でいい」
「出ないなら粉ミルクだけでいい」

と、ごく当たり前のものです。


一部に「なんとしても母乳だけ!粉ミルクなんてダメ!」という意見があるのも事実です。
人間の歴史を考えると粉ミルクの登場は最近ですから、
粉ミルクに懐疑的な意見があるのもわかります。

しかし、マスターは、

「母乳は理想ではある、
しかし母乳にこだわるあまり苦労が大きすぎると、
他の悪影響がある」

と思っています。


・・・そういうことで、2人の子供たちは、母乳と粉ミルクの混合で育ちました。


マスターの妻は店の経営者ですから、自分が座る店主席の横に、
「ベビーベッド」を置いて接客をしていました。
お客様がいないときは母乳、忙しい時間帯は粉ミルクをあげる、という形です。
2人とも小学生になりましたが、元気に育っています。



◎世間の流れ

世間では「できるだけ母乳で育てた方がいい」という話をよく聞きます。
国策としても、多くの医療機関でも、できれば母乳を勧めているのが現状のようです。
「バストの形が悪くなるから」という理由で母乳をあげない母親もいますが、
それは国も医療機関もお勧めしないと思います。
「粉ミルクが悪いから母乳にしましょう」というわけではなく、
「粉ミルクもいいけど、母乳で育てられるならそうしましょう」ということです。



◎母乳が出にくい女性の悩み

世の流れが「母乳」ということもあり、産院や医師、
さらには親戚や姑なども「母乳」を勧める場合が多くあるようです。
後で書きますが、過激な意見としては、
「粉ミルクは病気がちになる、知能が遅れる、肥満になる、気性が荒くなる」
などあり、母乳が出にくい女性は、
「母乳が出なくてごめんね」と泣きながら、赤ちゃんに粉ミルクをあげる人もいるようです。
粉ミルクだと姑にイヤミを言われたりすることもあるそうですが、
そんな精神状態では出る母乳も出なくなりそうですね・・・
母乳が出にくい母親が感じるプレッシャーは、経験者以外わからないかもしれません。
マスターは、粉ミルクがメインでも、健康に育つ子は育つと思います。
むしろ母親の精神状態が悪かったり、
夫婦ゲンカが絶えない家庭で育つことの方が、子供に悪影響が出ると思います。



◎母親の体験談

複数の子を持つ母親の体験談には、1人は母乳、1人は粉ミルク、という育児もあります。
数十人の話を読んでみましたが、多くの意見は、「差が見られない」ということでした。
もちろん他の意見もありましたが、目立った違いはないようです。



◎母乳の質

一部の専門家の見解として
「いい物を食べていると良質な母乳が出る、
悪いものを食べていると悪質な母乳が出る」だそうです。
若い母親ほど、ジャンキーなものばかり食べている人が多く、
その母親から出る母乳で育った子供は、
アレルギー体質だったり、病気がちになるという意見です。
さらには、
「質の悪い母乳を飲ませるなら、市販の粉ミルクの方がよほど安全」
という意見もあります。
しかし、市販の粉ミルクの原料になっている動物性蛋白のエサが、
やはり悪質なものである可能性もあります。
なんとも言えませんが、可能性のひとつとして、
良質な母乳を作るために親が気を使う必要がある、というのは
間違っていないように思います。
もちろん、日本で通常売られているものを食べているなら、
悪質な母乳になることはないと思います。
栄養を気にし過ぎる方が、悪質な母乳になっていく可能性が高いかもしれません。



◎母乳が大切なわけ

国や医療機関が母乳を勧める理由はいろいろあるようですが、主に、

・優れた栄養バランス
・母乳を出すことで母としてのコンディションを保つこと
・母体の体重を減らす効果
・子供の精神的な安心感
・哺乳瓶の衛生管理などの面倒がない
・赤ちゃんが病気になりにくい

などだそうです。



◎初乳が大切なわけ

赤ちゃんが産まれてすぐの「初乳」には、
病気に対する免疫(抗体)が多く含まれていて、しばらくの間、
赤ちゃんは、母体から受け継いだ抗体に関する病気にはかからないと言われています。
ここで誤解してはいけないのは、たとえばカゼなら数百種類あるため、
母親がその全てに対して抗体があるわけではない、ということです。
仮に300種類の風邪に対する抗体を自分の赤ちゃんに引き継ぐには、
母体がそれまでに300種類の風邪に感染しておく必要があるということです。
しかし、普通はそれってムリですよね。
だから、初乳を飲ませても、
「生後間もなく赤ちゃんが風邪をひく」ということもありえる、ということです。
そう考えれば、親の年齢が高いほど、
持っている抗体の種類は多くなる傾向がありそうですが、
逆に、高齢出産ほど子供に対するリスクは増える傾向ですから、
やはりどちらがいいとも言えません。
いずれにしても、初乳が大切なのは、親が持っている抗体を引き継ぐためです。


余談になりますが、出産時の親が高齢の場合、
子供のケガや病気の度合いは下がると思います。
「母乳の中の抗体」で病気を防ぐのではなく、
「親の知恵」で病気を防ぐことができるからです。
病気感染の仕組みや予防法、ケガに対する危険予測などは、
人生経験が豊富な母親ほど、優れていると言えます。



◎母乳をあげられない理由

・病気に感染している
・病気のため授乳を断ち、その後出なくなった
・母親が薬を服用しているため母乳をあげられない
・精神的ショックによって出なくなった
・胸の形が悪くなる

などだそうです。
最後の理由は、微妙ですが・・・



◎過激な意見?

一部に、
「粉ミルクは悪、粉ミルクだけだと肥満になる、
知能が遅れる、気性が荒くなる、病気がちになる」
などの意見もあるようです。
しかしマスターとしては、かなり過激な意見のように思います。
マスターは、粉ミルクによって救われた命があることも知っていますから、
母乳が全てとはなかなか思えません。
もし母乳での育児が全てなら、
出産時の事故で亡くなった母を持つ赤ちゃんはどうなるんでしょう?
その時点で未来は暗くなってしまいます。


また、過激な考え方だと、上記「◎母乳をあげられない理由」
のような理由で母乳をあげられなくなったとき、
自分の精神的ストレスがとても大きくなり、罪悪感や焦りがつのることになります。
そのストレスが母体だけでなく、赤ちゃんに影響することは容易に理解できます。


「母乳と粉ミルクで育った子供には明らかに差がある」という過激な意見を言う人には、
たとえば、10人の中から、母乳だけで育った人を見分けられるか・・・
などと尋ねてみるといいかもしれません。
1才児、5才児、青年、壮年、高齢・・・
最低5つぐらいのグループに分け、それぞれ母乳だけで育った人を当てることができれば、
その意見は正しいと言えますが、おそらくそれは困難でしょう。
人の成長には、授乳条件だけでなく、多くの要因がありそうですからね。


また、「粉ミルクだと病気がちになるから母乳をあげている・強い子に育てるため」
などと言っている人が、子供を病気から守るために「衛生」に気をつけている母親に対して、
「あんた神経質よ、そのぐらいじゃ死なないわよ、
少しぐらい病気になった方が免疫ができていいのよ」
なんて言っていたらちょっと笑えますが、意外とそんな人もいるかもしれません。


「子供のためにと母乳を」と粉ミルクを否定する親が、
子供の前で夫婦ゲンカばかりだったら本末転倒です。
母乳か粉ミルクかで口論する夫婦の子が、
「私は母乳で育てられたかもしれないけど、
そんなことよりお母さんとお父さんが仲良くしてくれればそれだけでよかった」
なんて言うことがないようにしないといけませんね。
自然や健康に気を使っているカフェのオーナーが、
「飲酒喫煙者」だったりするとコントになるのと同じで、
大切なことを忘れないようにしてください。



◎マスターの意見

このブログを読んでくれている女性のみなさんは、
いつか出産を体験する人も多いと思います。
(既に出産を経験した人も読んでください)


母乳を勧める人は、赤ちゃんになにか不都合があると、
「母乳で育てていればそんなことはなかった」
「粉ミルクが原因よ」
などと言うかもしれません。
母乳が出る人は母乳でいいんですが、母乳の出が悪い人や、
ほとんど出ない人(稀にいるらしいですね)にとって母乳の話はストレスになります。
そしてそのストレスがさらに母乳の出方を悪くし、
体調の悪化や人間関係にまで悪影響を及ぼします。


マスターは、母乳で育てられるならその方がいいと思いますが、
粉ミルクを否定する気は全くありません。
みなさんも、将来妊娠して子育てを始めた時、母乳が出る人はそれでOKですが、
母乳が少なく、粉ミルクで育児する必要がある人を否定しないようにしましょう。
そして粉ミルク育児の人は、母乳育児の女性を見て、やはり悪く言うのはやめましょう。
お互いが価値観をぶつけ合うのではなく、認め合って楽しい育児をしてください。


これは、「おむつ」についても同様です。
「おむつなし」「布おむつ」「紙おむつ」「混合」・・・
世の中にはいろいろな「おむつ観」があります。
どれも一長一短だと思いますから、
お互いに認め合って楽しい育児ができるといいですね。


「あなたは粉ミルクですね
私とは違いますがそういうやり方もあるんですね」

「あなたは紙おむつですね、
私とは違いますがそういうやり方もあるんですね」


こんな会話が当たり前のようになると、育児は一層楽しいものになります。
相手を否定するのではなく、困った時には助け合うのが知恵です。
母乳と粉ミルク・・・大きな視点から物事を判断してください。



◎粉ミルクは母乳を越えるか

世に出始めたばかりの粉ミルクは、母乳と比べると、
あらゆる面で比較にならないほど劣っていたと思います。
しかしそれでも、粉ミルクが命を救った例はあり、
現在は多くの研究の結果、母乳に近いものになっています。


大きな話になりますが、2017年5月27日、
グーグル傘下の会社が開発した人工知能が、囲碁世界一の青年に3連勝しました。

関連記事
http://toyokeizai.net/articles/-/173551
https://www.j-cast.com/2017/05/29299165.html

グーグルは「一定の成果が出た」として、人工知能での囲碁を引退し、
エネルギーや医療分野での活躍を目指すことにしたようです。
(将棋の世界では、すでに人工知能が人間を圧倒しています)
以前、世に出始めたばかりの人工知能は、人間と比べると、
あらゆる面で比較にならないほど劣っていたと思います。
しかし多くの研究の結果、先日、ついに人間を越えました。


粉ミルクも、多くの研究を経て、やがて母乳を越えることは間違いなく、
さらに優れたものへと発展することも確実です。
ですから、粉ミルクの栄養面での議論はなくなります。
残るスキンシップの問題なども、授乳時の工夫や
授乳器具の開発によって徐々に差がなくなりつつあります。



◎結論

母乳と粉ミルク・・・マスターの結論は以下です。

粉ミルクで育てた子は・・・

・・・

母乳で育てた子供と同様に育ちます。


ですが、
「粉ミルクだから〇〇なんだ」
「粉ミルクのせいで〇〇になった」
などの「理由付け」によって、いろいろな弊害がありますから、
それが問題になる場合はあるかもしれません。


たとえばアスペルガー症候群などの「発達障害」と呼ばれるものは、
生まれつきの「脳」の問題ですが、仮に粉ミルクで育てた子供が
アスペルガーだと判明すると、「粉ミルクで育てたからだ」と
結論したがる人も現れるかもしれません。
マスターは、母乳だからどうかとか、粉ミルクだからどうだなど、
あまり悪い方向へ考えないようにすることが大切だと思います。


世間が「母乳が全て!」という風潮に傾くと、
母乳が出ないお母さんはかなりのプレッシャーになり、場合によっては、
母乳が出ないことを赤ちゃんに謝り、泣きながらの授乳になります。
そんなことでは母子ともに負担が増えてしまいます。
母乳が出ないお母さんは、プレッシャーを感じる必要はありません。
今は粉ミルクがあるんですから、必要に応じて使いましょう。

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