2017年4月2日

超能力 2

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今回の話は、ある30代女性A子さんの「体験談」として、
実際にブログに掲載されていたものを、マスターが短くアレンジしたものです。

「このパターンは絶対に長く愛されません、本質を見極めてくださいね」

という話です。

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仕事や恋愛、人間関係など、様々なことがうまくいかず不安な生活を送っていたA子さんは、
ふとしたきっかけでスピリチュアル系の世界に興味を持ち、
自称超能力者の指導者を囲んだ集団セッションに参加しました。
アジア風の内装に、薄暗い照明が灯る部屋、
そこに流れる雰囲気のある音楽と、かすかなお香のにおい。
10名ほどの女性が、スピリチュアル系の指導者を中心に円座を組んでいます。


指導者は、自分のパワーでA子さんの潜在能力を発動させるための余興として、
「スプーン曲げ」を提案しました。
手を合わせお祈りをし、神聖な水でいれたハーブティーを一口飲み、身体と心を清めます。


指導者が言います。


「私があなたの潜在パワーを増幅させます。
そのパワーでスプーンを曲げることができますから、自分を信じてやってみなさい」



そしてA子さんは自分の左手にスプーンを乗せ、
右手の人差し指でスプーンの細い部分をこすります。
その間、指導者は自分の両手をA子さんの頭の上にかざし、熱心に祈り続けます。


A子さんがスプーンをこすり続けると、やがて・・・
なんと、スプーンが徐々に反り返っていったんです。


手のひらの上でスプーンがV字に曲がったところで、
指導者はそのスプーンを手に取り、言いました。


「あなたにもこれだけの力があるんです、潜在能力を解放して、世の役に立ててください」


A子さんの隣には、スラリとした神秘的な雰囲気のある女性が座っていました。
その女性も喜んだように言います。
「あなたきっとすごい力を秘めているわ、自分を信じてその力を解放してね」


A子さんにとって、それは本当に魅力的な体験でした。
指導者の力を借りたとは言え、「きっと私にもできる!」と
自信を持つことができた瞬間だったんです。


自宅に戻ったA子さんは、自分でもスプーンを曲げてみようとがんばります。
しかし曲がりません・・・
やはり指導者から直接もらったパワーでスプーンが曲がったのだとA子さんは解釈しました。


「指導者から離れていると力が発揮できないのかしら・・・私には指導者の力が必要だわ」


その後A子さんは、体調不良や悩みごとがあると、指導者のもとを訪れるようになりました。


しかし、頻繁には訪問できないため、事情を相談すると、その指導者は、
「少し弱くなりますが、離れていても私のパワーを送ることができます」
と言いました。


パワーの送信は、1回30分、1万円です。
「楽な姿勢で座り、指導者が念じるパワーを感じ取る」
という遠隔セッションです。


時間を予約し、その時間になると、指導者はパワーを送り、A子さんはパワーをもらいます。
パワーをもらうと、どんな悩みも不安も消え、体調も良くなるような気がしました。


実際は、パワーを送っているはずの時間に、
指導者は愛人とお酒を飲んでいました・・・1本1万円のお酒です。
(指導者の愛人は、セッションの時、A子さんの隣に座っていた女性です)


30分間、指導者からパワーを送ってもらうことで、A子さんは癒されています。


やがて、指導者とA子さんの関わりを不安に思ったA子さんの母親がこう言います。


「あんた最近なにしてるの?お金もけっこう使ってるみたいだし。
遠くからパワーを送るなんて、なんか怪しいんだけど・・・
そのお金と時間、他の事に使えないの?」


しかしA子さんは指導者との関わりを続けます。
母親は心配しながらも、大人になった娘の行動を制限することはできませんでした。


その間、男性との出会いもありました。
しかし「指導者」のことを話すと男性は離れていきました。
A子さんが本当に欲しいものは「愛・パートナー・家庭」などでしたが、
それらが手に入らない不安を埋めるためには、指導者のパワーが必要でした。
A子さんは「悪循環」に入っていたんです。



10年が過ぎました・・・



相変わらずA子さんは指導者からパワーをもらいながら癒されていました。

「結婚はできなかったけど、私は超能力を持った指導者に守られている」
という安心感に包まれながら、A子さんは40歳を過ぎました。


ある日、テレビを見ていると、ニュースが流れました。


その指導者が、「わいせつ罪」と「脱税」で逮捕されたというニュースでした。




以上です。


わかりやすく端的に書きましたが、実際に、これと似たような状況にいる女性は少なくないんです。
指導者は、美人の信者に手を出しては、「パワーを与える」という口実で、
信者たちと肉体関係を続けていました。
A子さんが手を出されなかったのは、指導者の好みではなかったからです。
A子さんは、指導者が遊ぶためのお金を貢ぐ役回りだったわけです。
指導者が「不思議な力」を見せるために利用していたのは、
「メタルベンディング」と呼ばれるマジックです。
興味がある人は以下を見てみてください。
動画を見ると確かにすごい現象ですが、あくまでも娯楽です。
中古のマジックなら数千円で買えて手軽ですが、悪用はしないでくださいね。
http://www.magicshopm.com/metalbending.htm


A子さんの体験は、「オウム真理教」や「法の華」の事件に近い状況だったと思います。
また、先日紹介した「サイキックマフィア」という本は、上記のようなことをやった「指導者」が、
自責の念に耐えられなくなって書いた暴露本だそうです。


自称超能力を持った指導者の「パワー」に頼るということは、
自分で考えることを放棄するということです。
考えることを放棄し、楽をする人は長く愛されません。
「私はいつも長く愛されない」と感じている人は、
A子さんと似たようなことをしていないか、冷静に考えてみてください。
愛は「超能力」の世界にはなく、「愛する努力」の積み重ねの中にあります。

※ちなみに、最近は遠隔セッションではスカイプを使うことがほとんどで、
悪質な指導者たちは、サボることができなくなっています


目に見えない力・神秘的な力などの話は、今後ももう少し続けてみようと思います。
現実をしっかり見つめるためのヒントにしてくださいね。

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